ファンブック:武士道エイティーン [小説]
このエントリで書いた「武士道シックスティーン」、「武士道セブンティーン」の続編。
というか、今までの脇役にスポットライトを当てたファンブックのような構成だ。
剣道をテーマにして、スポーツと武道の違いに着目しているのは相変わらず。
そして、主人公と二人のライバルの決着もついている。
が、本書の主眼はそうしたストーリーにあらず。
「武士道シックスティーン」、「武士道セブンティーン」で出てきた脇役たちの人間を掘り下げるのが本書の主眼。
そういう意味では、本書から読み始めるのはおすすめできない。
前2作を読んで、その世界観が気に入った人が、食後のデザートとして楽しむ物。
余韻を残しつつ満腹感を得ることができる。それが本書の位置づけだ。
前2作を楽しめた人なら本書は最高のシメになる。そういう位置づけなので、お好きなひとだけぜひ。
☆☆☆(☆三つ)
他のBlogの反応はこちら。
http://blog.goo.ne.jp/sindant/e/87fbc1e64946b451209dc922fd141f06
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http://lbn.hizuki.lomo.jp/?eid=921086
皆さん高評価。
まぁ、苦手な人は「シックスティーン」で投げているだろうから、ここまで残った人に高評価なのは当然なんですが……。
それでも、残った人の期待を裏切らないだけの出来になっています。
TBありがとうございました。
この3冊目は、完結編としてとてもよかったですが、
”外伝”の形で読みたかったかなぁ・・・という気もします。
by kino (2011-04-20 23:59)