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ニュートラルな就活観:くたばれ!就職氷河期 [社会]


くたばれ!就職氷河期  角川SSC新書  就活格差を乗り越えろ (角川SSC新書)

くたばれ!就職氷河期 角川SSC新書 就活格差を乗り越えろ (角川SSC新書)

  • 作者: 常見 陽平
  • 出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ
  • 発売日: 2010/09/10
  • メディア: 新書



現在の就職活動の過熱ぶりがよくわかる一冊。
就活に挑む学生にとって有意義なのは当然だが、就活から離れて長い社会人が、現在の就活状況を知るにも適した一冊。


【目次】
第1章 就職氷河期って言うな。絶望の「就活断層時代」
第2章 新卒採用をめぐる人事のホンネとは何か?
第3章 就活がうまくいく学生の10の法則
第4章 女子の就活をどうするか
第5章 地方の就活をどうするか?
第6章 学歴差別をどう乗り越えるか?
第7章 就活をどうするか


タイトルはアレゲだが、内容はまとも。
海老原嗣生や城繁幸よりも、偏りが少ないように思える。

そんな筆者が、現在の就活が激化している原因としてあげるのは、就活ナビの大流行による学生と企業のミスマッチ。
紙ベースの時代は、企業はお目当ての学校にしか案内を投げなかったし、学生も自分のレベルにあっていると思われる企業を中心に受けてきた。そのため、企業は時間をかけて学生を見ることができたし、学生側も身の丈に合った企業中心なので10連敗、20連敗するような事態はあまり発生していなかった。

ところが、インターネットで多くの企業にエントリできるようになると、学生は有名企業に集中するようになった。
そのため、企業は機械的に足切りをせざるを得なくなるし、学生は多くの企業に申し込んだ割には連戦連敗という事態が発生してしまう。

この悪循環を断ち切ることの難しさを含め、今の状況をよく表した良書である。

学生はもとより、就活生を持つ親にこそ、読んで欲しい一冊。

☆☆☆☆(☆四つ)


他のBlogの反応はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/nakorake/20110501/1304235935
http://agora-web.jp/archives/1205690.html
http://aiedu.jugem.jp/?eid=2797
http://dokushototousi.livedoor.biz/archives/1381407.html
http://ameblo.jp/tsunagalink/entry-10656077709.html

社会人歴が長くても、人事畑に関わっていない人は、意外と就職活動についての知識は少なかったりします。
(どんな人間が社会人として優秀かは分かるが、就活の作法・慣習等は知らないことが多い。)
そういう意味で、本書は興味深い一冊でした。





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