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ジャケ買い注意!:黄金坂ハーフウェイズ [小説]


黄金坂ハーフウェイズ

黄金坂ハーフウェイズ

  • 作者: 加藤 実秋
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/07/01
  • メディア: 単行本



タイトルにある「黄金坂」は本書の舞台となっている架空の地名。
そして、その元ネタは、東京都新宿区(と千代田区・文京区)の神楽坂。

この例えが適切かどうかはわからないが、池袋ウエストゲートパーク」の神楽坂バージョンだと思ってもらえれば間違いない。

と、上記の一文でほぼ本書の説明が終わってしまった。
(これは事実。パクリではないが、説明としては、そうとしか言い様がない。)

ちなみに、「池袋ウエストゲートパーク」と比べると中身は若干落ちる。
設定された街の魅力も問題なのだけど、もっと問題はキャラクター。
本書は主人公・脇役共に草食系男子を用いていて、表紙と共にやや女の子ウケを狙っていると見える。

だが、草食系男子の主人公・脇役はやや個性が足りない。
特に、○○(未読の人のために伏字)は草食系+謎多き人物という設定が合わさっていて、キャラクターに説得力が無い。
更に、本書に登場する女の子も二人出てくるのに、区別がつかないなど、総じてキャラクターが弱い。
続編があるなら、強化すべきはキャラクターだろう。

本書は、これと言って悪いわけではないけど、神楽坂へ観光へ行く人ぐらいしかオススメできない中途半端な内容。もう少し尖ってもいいんじゃなかろうか。

☆☆★(☆2つ半)

他のBlogの反応はこちら。
http://bookimoko.blog43.fc2.com/blog-entry-4899.html
http://blogs.dion.ne.jp/white_night/archives/10221310.html
http://fukanoke.blog.so-net.ne.jp/2011-07-28
http://bookworm.at.webry.info/201108/article_18.html

ちなみに、神楽坂はどちらかというと、歴史がある街。
そういう舞台にするときは、地元民でキャラを固めるより、地元民+よそ者の構成にしたほうが、変わらない中の目新しさをアピールできて良いように思うのだが……。





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