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マーケティングのお手本:細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本 [自己啓発]


細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!

細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!

  • 作者: 細野 真宏
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/09/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



細野真宏の数学が本当によくわかる本」と「カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本」の間をつなぐ一冊。

自分の本で数学の勉強をした受験生を、時事解説書籍のユーザとして取り込むための、架け橋となる本。

内容とタイトルに言いたいことは色々あるのだが、マーケティング的には非常に正しい一冊。


【目次】
第1回・飛躍的に劣等生から抜け出せる方法!・・「у=x2」的な勉強法について
第2回・飛躍的に自分の理解度を深める方法!・・「数学的思考力」について
第3回・飛躍的に話を分かりやすくする方法!・・「思考の歩幅」について
第4回・飛躍的に説得力の有無を見抜く方法!・・「思考の骨太さ」について
第5回・飛躍的に論理の質を鋭く見抜く方法!・・「論理洞察力」を鍛える実戦演習
第6回・飛躍的に情報を正確に理解する方法!・・「ニュースとの接し方」について
第7回・飛躍的に数学的に考えられる方法!・・・「思い込みの激しい人」について
第8回・飛躍的に情報を正確に選別する方法!・・「仮説」と「検証」について
第9回・飛躍的に数学が素早く分かる方法!・・・確率の問題を使って実戦演習
第10回・飛躍的に経済が素早く分かる方法!・・デフレの記事を使って実戦演習
第11回・飛躍的に難しいものが分かる方法!・・「情報の基盤」の作り方
第12回・飛躍的に最新ニュースが分かる方法!・新聞記事を使って実戦演習


本書のタイトルは「数学的思考」となっているが、個のタイトルには若干の違和感が残る。
本書で取り上げられている物の考え方は、非常に役立つものの、数学的というよりも生きる知恵のような部分が優先されている。少なくとも、あまりアカデミックな印象はない。

同じバズワードなら「地頭」系の内容のほうがしっくり来る中身だ。

それなのに、なぜ本書は「数学的思考」を名乗ったか?
受験生向けに数学の解説書を書いている筆者が、昔自分の本で数学を学んで社会人・大学生になったユーザを時事解説系の自書に取り込むというマーケティング上の意図があるからだろう。

キン肉マン2世」や「蒼天の拳」のように、昔のユーザを対象にした商売なのだが、上記漫画が単なるリバイバル狙いなのに対して、自己啓発本として一定のクオリティを保っている本書は、新たな価値を提供している所が優れている。

自己啓発本としても悪くない内容なのだが、本書の位置づけを考えてみるほうが興味深い一冊である。

☆☆☆(☆3つ)

他のBlogの反応はこちら。
http://blog.livedoor.jp/hi_yo_ko1/archives/51792551.html
http://d.hatena.ne.jp/h1detsugu/20110629/1309343573
http://d.hatena.ne.jp/mochi00/20110226/1298683284
http://misakinobenkyobeya.seesaa.net/article/220906961.html
http://ameblo.jp/adman/entry-10169328418.html
http://bbc.seesaa.net/article/108332156.html
http://d.hatena.ne.jp/eginr/20090205/1233847148

かなり評価が高い。
私も、本書の内容は悪く無いと思います。
数学的思考を身につけた結果が、「「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?」という結論になるなら、ちょっと幻滅ですが。





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