先入観は偏見につながる:片眼の猿―One-eyed monkeys [小説]
内容はともかく、読後の感覚が怖い。
一気に読んでしまったあと、落ち込むパターンの小説だ。
本書は、ミステリのため、あらすじは伏せる。
ネタバレ厳禁の話なのだ。
本書の魅力は、ストーリーそのものと言うよりも、ストーリーを読んだ時の読者の感情をコントロールしている作り。
映像化するとおそらく凡作になってしまうだろうが、活字だとあら不思議。
読んだあとの自分の感情が怖くなる秀作。
ミステリに慣れている人なら案外驚かないかもしれないので、読書は好きだが、ミステリはさほど手に取らないという人におすすめの一冊。
☆☆☆★(☆3つ半)
他のBlogの反応はこちら。
http://blog.goo.ne.jp/debugroom/e/15dc58cacbcdf7f7b28d169745c0418f
http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/51888769.html
http://notes147.blog102.fc2.com/blog-entry-48.html
http://keitama.exblog.jp/16681661/
http://blog.goo.ne.jp/sepurainnole/e/04a804db1e7cd4aae567699362034ce6
http://www.big.or.jp/~fool/archives/2007/05/31-2322.php
http://ameblo.jp/hanadiary/entry-10039404558.html
賛否両論。
筆者の受賞を知って手に取るようなライトな人のほうが受けがいいかも。
いずれにせよ、リンク先のエントリは読書後に読んでください。
あらすじを知ってしまうと、本書の楽しみが半減してしまうので……。
コメント 0