デビュー作の極端さが出ている：告白

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

• 作者: 湊 かなえ
• 出版社/メーカー: 双葉社
• 発売日: 2010/04/08
• メディア: 文庫

本屋大賞の受賞、映画化と話題になった一冊。
面白いし、読みやすい。グイグイと引き込まれていく内容だ。
だが……

私が思うに、読後には若干の違和感が残る。

内容が衝撃的で、救いがないから。
これを理由に読後感が悪いという人もいる（amazonのレビューにはそういう人も多い）。
ただ私は、他の本と比べて、そこまで救いがないとは思わない。
そもそも、本書で救いがないというなら馳星周なんかは全部NGだろう。

では、そんな私はどこに引っかかったのか？
センセーショナルな作品で、いい味を出しているのだが、センセーショナルにしよう・印象を強くしようと作品を作っていって、行き着くところまで行き着いてしまったような印象がある。

他人ごとながら、筆者の次の作品がどうなっているのかは非常に気になる。

本書そのものはいい出来なのだが、なんだか釈然としないものが残る。
衝撃を重視して、他のものが全て消し飛んでしまったような印象だ。

☆☆☆★（☆3つ半）

他のBlogの反応はこちら。
http://tmru.blogspot.jp/2012/03/blog-post_24.html
http://tawagoto.honfan.jp/e849.html
http://d.hatena.ne.jp/umintyu3003/20120215/p1
http://blog.goo.ne.jp/maty-fj/e/159f816311632bb10eaf46d3a52b73ce
http://blog.goo.ne.jp/cyaz/e/0f5cb983bb5297257048ebf22ac103dd
http://laughlaughl.blog65.fc2.com/blog-entry-3070.html
http://hidebook.seesaa.net/article/115953735.html

さすがに関連エントリがいっぱい。
映画化も話題に一役買っている模様。

告白 【ＤＶＤ特別価格版】 [DVD]

• 出版社/メーカー: 東宝
• メディア: DVD

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