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相対的順位と絶対的順位どちらが重要か?:こんな時代を生き抜くためのウラ「お金学」講義 [投資・マネー]


こんな時代を生き抜くためのウラ「お金学」講義

こんな時代を生き抜くためのウラ「お金学」講義

  • 作者: 内藤 忍
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2011/04/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



昭和の時代は、日本人みんなが豊になっていく過程で人と同じ事をすれば豊かになることができた
だが、平成の時代は、日本人みんなが貧しくなっていくので人と同じ事をすれば貧しくなってしまう
これが本書の一番言いたいことだろう。

【目次】
Step1 「結局はなんとかなる」という発想から抜け出す
(1)お金をほったらかしにしない
(2)1カ月の出費を調べてみる
(3)一生に稼げるお金を計算してみる
(4)お金の管理をシンプルにする
(5)お金持ちの戦略をまねてみる
(6)未来のシミュレーションから自分の強みを見つける
(7)人との違いに価値を見いだす
コラム:今までの「常識」はこれから通用しなくなる

Step2 「損得」の考え方を変える
(1)バーゲンに行くのをやめる
(2)「カローラよりフェラーリ」の視点を持つ
(3)ポイントは貯めないで使う
(4)宣伝していない商品を買う
(5)マイホームを衝動買いしない
(6)安さより希少性にこだわる
(7)有名なお店には行かない
(8)「逆の立場」になって考える習慣をつける
コラム:同じことをしていると「収入」は下がっていく

Step3 お金の「バランス」を考える
(1)シャネルを持って電車に乗らない
(2)安直な「夢」は買わない
(3)ゴールドカードは持たない
(4)車は持たないでタクシーに乗る
(5)「時給40円の仕事」はやめる
(6)寄付は使われ方まで調べてからする
コラム:これから日本人を襲う2つの貧乏ファクター

Step4 お金の「思考停止」を今すぐやめる
(1)不愉快な現実を直視してみる
(2)自分は「どうなりたいか」を明確にする
(3)自分がどこまでリスクを取るかを決める
(4)自分だけでなくお金にも働いてもらう
(5)自分という会社の財務部をつくる
コラム:増税、年金危機、国債リスクに備えよ

Step5 増える「仕組み」をつかむ
(1)投資とギャンブルの違いを知る
(2)大損しない方法を考える
(3)投資ブームに乗らない
(4)人の半歩先を行く
(5)「うまい儲け話」は存在しないことを知る
(6)自信過剰にならない
(7)売り手の心理を想像する
(8)投資で勝てる思考法を身につける
コラム:世界はG7からG20へ

Step6 「抜かれているお金」を止める
(1)知らない間に「抜かれる」お金をチェックする
(2)お金のカラクリを理解する
(3)安易な「儲け話」に乗らない
(4)プロの予想は聞き流す
(5)お金のトリックを見破る能力を持つ
(6)「みんなの意見」を信じない
(7)銀行員のために預金するのはやめる
(8)お金をひとつの場所にまとめない
(9)「無料サービス」は使わない
(10)人と違う考え方をする
コラム:イギリスでは何が起こったのか?

Step7 「ただの夢」を現実にする
(1)本当の豊かさを考える
(2)何のために仕事をしているか自分に問い直す
(3)いくらあれば「満腹」になるかを決める
(4)自分のやりたいことを具体的に整理してみる
(5)自分の中にアンテナをつくる


本書は直接的にはマネーについて書かれた本。
内藤忍の他の本と同様、資産形成においてチョイスしてはいけない商品や、資産形成はそもそもの目的を明示することなどが書かれている。
これらのアドバイスは至極もっともなもので、マネー本を読んだことのない人や、「●億円作るための方法」といった胡散臭い本しか読んだことのない人にとっては非常に有益だろう。

反面、まっとうなマネー本を読んだことのある人にとっては、ありきたりの内容が続くように見える。
(誇大表示をしていないのだから、良心的なマネー本が似通ってくるのは当たり前)

そこで私は本書が書かれた背景・意図について考えてみた。
その私がたどり着いたのが、冒頭で書いた「本書で一番いいたかったであろうこと」だ。

これからの時代、悲しいことに日本全体がどんどん豊になっていくプロセスは期待できない。
企業は活力を失っているし、政治はわがままな高齢者に牛耳られてめちゃくちゃ、人口もどんどん減っていく。
こんな国で周りと同じようなことをしていたら、自分も同じように貧しくなってしまう。

その時どうするか。というのが本書の言いたかったことなのだろう。
もちろん、自分の生まれた国で普通に生きていくのは悪いことではないし、それなりに楽だろう。
周りと同じペースで貧しくなることを許容出来るならそれもありだ。

本書を読んでどういう行動を取るか。それが一番大事なのだろう。

☆☆☆★(☆3つ半)

他のBlogの反応はこちら。
http://ikadoku.blog76.fc2.com/blog-entry-1174.html
http://d.hatena.ne.jp/takeboruta/20110702/1309576676
http://d.hatena.ne.jp/travelbookcafe/20110509/1304893174
http://blog.livedoor.jp/lowpesite/archives/51814783.html
http://lizzynight.exblog.jp/16396106
http://flowrelax.blog43.fc2.com/blog-entry-866.html

筆者のBlog
http://www.shinoby.net/2011/04/2-26.html

皆さん高評価。
誠実なマネー本かつ分量は少ないのですんなりと読むことができます。





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