ベストよりも出来る範囲で:自分年金をつくる――今からでも遅くない! [投資・マネー]
最善を求めるよりも、自分の出来る範囲で老後の資金を作る方法を述べた本。
最善を求めていないというのが本書の特徴で、サラリーマンが片手間にやるには本書レベルになるだろう。というか、その程度しか出来ないだろう。
【目次】
序章●自分で年金をつくるしかない
第1章●足りない年金をどう補うか?
第2章●企業年金は本当に大丈夫か?
第3章●投資信託の落とし穴とは?
第4章●年金保険で自分年金をつくる
第5章●ワンルームマンション投資で節税
第6章●自分に合う自分年金を見つける
企業年金・公的年金の不安を煽るのは一般的な手法。
この点については、本書の主たるテーマではないし、本当に不安かどうかは他の専門書を読んで考えると良い。
自分で老後の資金を賄うという前提で、本書が薦めているのはインデックス投信・年金保険・ワンルームマンション投資。
この中で、インデックス投信はさておき、年金保険・ワンルームマンション投資については、最善を求めず、出来る範囲でやってみようというのが本書の説くところだ。
例えば、年金保険。
最善を求めるならば、保険の手数料は高いので自分でインデックス投資をすることが最善のはず。
だが、本書は保険の手数料には目をつぶって、保険で老後の資金を賄うことを薦めている。
言っていることは最善ではないのだが、給与引き落としという保険の性質を考えると、実戦的ではあろう。
ワンルームマンション投資についても同じ。筆者は(割高になる)新築でも構わないので都心に不動産を持つことを薦めている。
筆者の考えは最善を求めていないのでツッコミどころは多い。だが、とにかくやってみようというその姿勢は一つの考え方であり、悪くないと思う。
☆☆☆(☆3つ)
他のBlogの反応はこちら。
http://blogs.yahoo.co.jp/flattwin/66013401.html
http://futennochun.cocolog-nifty.com/gungungunma/2012/03/post-3b5a.html
http://ishippon.blogspot.jp/2012/07/blog-post.html
http://d.hatena.ne.jp/mamiwa/20120312
そこそこ高評価。
自分年金というタイトルの付け方が上手いよね。
コメント 0