暗闇の決闘:エスピオナージ [小説]
麻生幾といえば、スパイ小説。
本書もその例に漏れず、スパイの特殊な世界を描いた小説だ。
最近のスパイ小説のブームは、対中国。
尖閣諸島問題を始め、対中国のニュースには事欠かないので、小説も中国をテーマにすることが多いようだ。
ところが、本書は対ロシアの謀略戦をテーマにしている。
ロシアのスパイを日本の外事警察が追い詰める内容だ。
この手のスパイ小説は、一般の人には縁遠く、現実味を感じられないテーマだろう。
だが、現実に行われていることでもある。
国家公務員として就職するとカウンターインテリジェンスの研修を義務づけられていることもあるのだ。
本書の描く世界は決して絵空事ではない。本書の出来も十分な水準だ。
とは言え、スパイ小説はワンパターンになりがちなので、マンネリの人は避けたほうが良いかも。
☆☆☆(☆3つ)
他のBlogの反応はこちら。
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http://blog.goo.ne.jp/sky7dddd/e/df5fc5d69dd3aadf80ad824c687e0571
http://crutonpapa.at.webry.info/201105/article_44.html
http://blog-orion110.at.webry.info/200902/article_22.html
http://blog.livedoor.jp/omine_chemistry/archives/51062249.html
http://72788437.at.webry.info/200904/article_1.html
賛否両論。
テーマ、作家共にニッチ狙いなのでこれは仕方ないだろう。
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