ファッションオタクに気に入られるための服装:9割の人が間違った買い物をしている 成功している男の服選びの秘訣40 [自己啓発]
9割の人が間違った買い物をしている 成功している男の服選びの秘訣40 (講談社の実用BOOK)
- 作者: 宮崎 俊一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/12/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
帯の煽り文句は「銀座松屋のカリスマバイヤーが伝授」。
つまり、本書は銀座松屋を好んで利用するような層に好かれる服装について書かれた本ということだ。そこを勘違いして信じると、費用対効果が得られない結果になるので注意して欲しい。
【目次】
第一章 定番アイテムあなたは正しく選んでいますか?
休日のカジュアルスタイル再考
洋服の数を揃えてもおしゃれに見えない理由は?
洋服の購入計画は、タンスの“メタボ”解消からはじまる ・・・・など
第二章 間違いだらけのコーディネイト
カジュアルといえども試着の手は抜かない
体のラインを隠すつもりのオーバーサイズの落とし穴
誰もが陥るチェックシャツの落とし穴 ・・・・など
第三章 万能アイテムを揃える
オールシーズン→チノパンはシルエットと仕立てが命 ・・・・など
春夏→強撚ウールのネイビージャケットならシワにならずに便利 ・・・・など
秋冬→はおるだけでサマになるピーコートは大人こそ似合う ・・・・など
あると便利なアイテム→ジャケット代わりのローゲージニットカーディガン ・・・・など
第四章 オン・オフコーディネイトの黄金の法則
白シャツを極めればおしゃれの上級者
ポケットチーフ100%活用術
女性からの好感度高し!カーディガンを味方につけろ ・・・・など
コラム
シャツの洗い方・干し方・アイロンの仕方
靴のお手入れ方法
パンツのアイロンのかけ方
本書は40歳以上の大人の男に対するカジュアル服の提案というコンセプト。
そういう意味では、30代後半の私が書評をするのはターゲットから外れているので的外れになるのかもしれないので、そこに気をつけてこのエントリは読んで欲しい。
その私の感想では後数年して40歳を超えたぐらいでは、本書で出てくるような服装はしたくないな……。というもの。
まず、このAmazonのページにあるイメージ画像を見て欲しい。一番右に「よく見かけるコーディネート」(=悪い例)と、「理想のコーディネート」(=良い例)があるのだが、休日の服装としてみた場合、どちらのほうが印象が良いであろうか?私の感覚では、好みは半々にわかれると思われる。
確かに本書が推奨する理想例はファッションを趣味とする男性には受けがいいだろう。
だが、子どもや女性に受けがいいかどうかは非常に悩ましい(少なくとも、私の妻はどちらかと言えば「よく見かけるコーディネート」の方が好みらしい)。
本書はファッションを仕事とする人が、百貨店で一式を揃えることの出来る人、揃えたい人に向けて書いた本なので、ファッション好きに好かれる服装について知るには持って来い。会社の接待ゴルフで年上の重役を接待するときに着ていく服を選ぶには非常に参考になるだろう。
だが、ファッションの目的が若い女性に好かれることと言った違う目的の場合は本書を信じ過ぎないほうがいい。本書はあくまでも、トラディショナルなファッションを趣味として嗜む人に向けた本であることを肝に銘じておくべきだ。
そもそも、筆者が務める銀座松屋の紳士服売場の顧客年齢の中央値はいくらなんだろうか?
感覚的には40歳という事は無さそう。50を超えていても驚かないのだが……。
☆☆★(☆2つ半)
他のBlogの反応はこちら。
http://ninja.pokebras.jp/e228935.html
http://taf5686.269g.net/article/17424891.html
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/52052456.html
http://shiozou.com/?p=940
http://trendy-news100.blog.so-net.ne.jp/2013-02-28
アフィリエイト的には、本書をべた褒めした上で、推薦されている
『クラークス』のデザートブーツ
とか、
『チャーチ』のスエードチャッカブーツ
のリンクを張ったほうが正解なんだろうけど、唯一の正解のように書いてある本書の書きっぷりはやはり納得がいかない。
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