日経新聞クオリティなんだよな……:日本経済を変えた戦後67の転機 21世紀日本の源流をたどる [経済]
日本経済を変えた戦後67の転機 21世紀日本の源流をたどる (日経プレミアシリーズ)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2014/01/25
- メディア: 新書
戦後から1990年代までの日本経済のトピックを並べた本。
ただひたすらにトピックが並べられているので、興味を満たす以上の知識を得るためにはさらなる補足が必要になるのだが……。
【目次】
第1章 挑戦--復興から成長へ
第2章 躍進--1億総中流の夢
第3章 変革--成功と挫折の軌跡
第4章 摩擦--国際化の光と影
第5章 暗転--バブルからデフレへ
財閥解体(1945年)から始まって拓銀破綻(1997年)まで、67の出来事を2~3ページで簡単にまとめている。
本書で触れられている出来事は非常に有名な出来事が多いので、名前だけなら聞いたことがある人が多いだろう。だが、大昔の出来事になればなるほど実際のところはよく知らないことが多い。
そうした事件の概要をつかむためには本書はぴったり。
だが、67の案件を新書に詰め込んでいるので、一つ一つの案件の解説は詳しくない。
更に、各案件の最後に5~6行程度のコメントが入っているのだが、そのコメントが日経新聞クオリティ――早い話が、いけていないのだ。
戦後ニッポン経済における節目になった事件の概要を知るにはいいのだが、個々の事件の意味については別の本で学ばないと誤ってしまうだろう。
☆☆☆(☆三つ)
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