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人事だけを考えるならよく出来てる。:人材マネジメント論―儲かる仕組みの崩壊で変わる人材マネジメント [自己啓発]


人材マネジメント論―儲かる仕組みの崩壊で変わる人材マネジメント (BEST SOLUTION)

人材マネジメント論―儲かる仕組みの崩壊で変わる人材マネジメント (BEST SOLUTION)

  • 作者: 高橋 俊介
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 単行本



組織づくり、育成、報酬など「人事部門」として考えるべき業務の基本を学ぶことが出来る一冊。
やや古いと感じられる部分はあるのだが、基本を学ぶという意味では非常によく出来た一冊である。
【目次】
第1章 企業ビジョンと人材マネジメント
 人材マネジメントの経営的視点
 顧客重視の事業ビジョン
 価値提供のビジョン
 顧客接点重視のマネジメント
 人材の戦略的活用
第2章 人材マネジメントの三つの分野
第3章 組織マネジメント
 組織マネジメントのキーワード
 ピラミッド組織と自律組織
 画一性重視の組織と多様性重視の組織
 公式の組織コミュニケーションと社会関係資本による相互作用
第4章 成果を生み出す能力と人物像
 成果を生み出す能力と人材像
 雇用とキャリア概念の変遷
 採用と配置のさまざまな考え方
 育成の多様な要素と課題
 組織の育成力強化の方策
第5章 報酬マネジメント
 日本の報酬制度の変遷
 米国の報酬制度の変遷
 人件費の適正管理の考え方
 報酬とコミットメント


本書では労働組合とのやりとりといった労務管理部分を除いたピュアな”人事”について幅広に学ぶことが出来る。今までに経験のないところから人事に配属された人にはオススメできる内容だ。
人事の泥臭い所、実態を手っ取り早く知りたいなら楠木新の本だろうが、教科書的な内容だったら本書の方が向いている。

ただ、本書を読んだ上での不満点と言うか注意点を言わせていただくなら、”人事”は狭い閉じた世界として運用されている会社は多いと思うが、人の活用考える上では経営戦略との関係は切っても切れない。
理想的に運用するのならば、人事部と経営戦略部は一体となって動かなくてはいけないのだ。

本書で出てくるような内容も、そもそも人を育てて(採用して)自社のリソースで対応するべきなのか、水平分業で他社のリソースを使ったほうがいいのか。という考えは現代の経営を考える上では必ず考慮しなくてはいけない事象の一つだ。

本書の出番は、そうした大本の考えがあった後に、人事としてどう対応するかなのだが、そのことは明確的に書かれているわけではないし、ともすれば忘れがちになる。
その点を頭においた上で読むならば本書の出来栄えに文句はない。
安心して人に進められるレベルの内容だ。

☆☆☆☆(☆四つ)

他のBlogの反応はこちら。
http://blogs.yahoo.co.jp/rickey24henderson/37104138.html
http://blog.goo.ne.jp/4thestate/e/2125ec163de91c1e4d18685323b807dc
http://blog.goo.ne.jp/inachans-corner/e/82896a6b7e6ea7659761b46566f92d9a






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