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社会を変えるのは会議じゃないと思います。:イノベーション・ファシリテーター ― 3カ月で社会を変えるための思想と実践 [その他]


イノベーション・ファシリテーター ― 3カ月で社会を変えるための思想と実践

イノベーション・ファシリテーター ― 3カ月で社会を変えるための思想と実践

  • 作者: 野村恭彦
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2015/05/16
  • メディア: 単行本



フューチャーセッションの意義・やり方を説明した一冊。
そもそも、フューチャーセッションの意義に共感していない人やフューチャーセッションという単語を初めて聞く人は置いて行かれる内容になってしまっている。

私のようにファシリテーションスキルの本だと思って手に取ると、壮大な肩透かしを食らう。

【目次】
第1部 フューチャーセッションの思想
 第1章 フューチャーセッションを開くまえに
 第2章 問いを立てる
 第3章 ゴールを見つめる
 第4章 信頼関係を生みだす
 第5章 参加者一人ひとりを主人公にする
 第6章 集まった人たちならではの意見をつくる
 第7章 デザイン思考と未来思考
 第8章 関係性のつなぎ直しで課題達成

第2部 フューチャーセッションの実践
 開催2ヶ月前 問いづくり
 開催1ヶ月前 ステークホルダーを招待する
 開催当日 会場の準備をする
 開催1週間以内 コミュニケーションをとる
 開催から1週間以内 問いづくり
 開催から1ヶ月以内 イノベーションを構想する

第3部 不安、疑問に答えるQ&A


本書によると、フューチャーセッションとは社会問題を解決するための会議らしい。
そもそも会議で社会問題解決のために何かが変わるのか?とか、実際に行動までつながるのか?と言った疑問はあるが、社会問題を共通認識として捉え、参加メンバーがつながっていくこと自体に意味があるらしい。

ここまでの説明に同意できない私のような人にとっては、本書の内容はいまいち響かないものだ。
ファシリテーションスキルの話が出てくると思って最後まで読んでみても、ノウハウパートはどちらかと言えばセミナー開催ノウハウに近いものがメインなので、最後まで肩透かしを食らってしまう。

理念よりも行動というタイプの人間には徹底して合わない本だ。

本書で書かれているフューチャーセッションを原理主義のように”社会問題解決”に限らず、もう少し応用のきく形で展開していればもっと読者を獲得できたのではなかろうか?
小学校のPTAや町内会など、”社会問題解決”のために自発的に集まったメンバーではなく、強制的に集められたメンバーの心の距離を縮める初回会議にも使えそうな技術がところどころに出てくるだけに、原理主義的な本書の公正が非常に残念に思える。

☆★(☆一つ半)

他のBlogの反応はこちら。
http://mayuharu21.at.webry.info/201507/article_41.html






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