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最強の初心者本:住宅ローンのしあわせな借り方、返し方 [投資・マネー]


住宅ローンのしあわせな借り方、返し方 (日経DUALの本)

住宅ローンのしあわせな借り方、返し方 (日経DUALの本)

  • 作者: 中嶋 よしふみ
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2015/07/16
  • メディア: 単行本



住宅ローンに関して、初心者向けに現在一番おすすめできるといえる本。
住宅ローンを借りるに当たって、ローンについて自分で最適な一本を選べない人は、まず本書を読んだほうがいい。
そう言い切ることのできる一冊だ。

【目次】
1 はじめに伝えたいこと
  家を買って、ローンを借りて不安はありませんか?
●家を買ってしあわせに暮らす方法
●ローンを借りる人の3つの悩みどころ
●考えるべきはリスクとライフプラン

2 持ち家はお得なのか
  損得で比べるのは間違いです
●賃貸と持ち家の比較は不毛です
●40歳以降に家を買ってもいい
●「家の買い時」はアテになりません

3 お金はどこまで借りていいのか
  予算と頭金について知ってほしい新常識
●返済額は3つの数字で決まります
●家を買う予算はどう決めるべきか
●「年収の5倍」は正しい?
●あなたに合う予算は簡単に分かります
●今は余裕でも将来は破たんコース
●頭金を減らしたほうが得をする?
●[コラム] 金利を選ぶときは、変動と固定、どちらがいいのか
●[コラム] 固定金利を選ぶならば「フラット20」もあり
●[コラム] 夫婦でローンを組むときは3つの借り方がある

4 ローンの繰り上げ返済どうする?
  「早く終わらせたほうが得」は間違いです
●繰り上げ返済にもデメリットがある
●年収が高くても繰り上げ返済は危険
●繰り上げ返済は先送りしてもいい
●金利が上がっても慌てなくていい
●繰り上げ返済で得するのは数十年後

5 子育てしながらローンは楽に返せるのか
  教育費と仕事のセーブを甘く見ると痛い目に遭う
●教育費と妻の働き方は慎重に考える
●家を買ったら子どもは公立進学?
●子どもに奨学金を借りてもらう?
●仕事のセーブは家計に大打撃
●ローン完済後も働き続けるのが正解

6 ローンを借りたら家計の管理はどうすればいいか
  家計簿は細かく付けなくても大丈夫
●多くの人が家計簿を付けていない
●高額出費だけをチェックしよう
●手抜き家計簿を作る方法
●重要なことにお金を回すのが大切
●家計の問題点を見抜く方法とは
●[コラム] 家計簿を自動で付けてくれるサービスが次々登場

7 ローン返済のため保険はどう見直せばいいか
  メリハリを付けて加入してください
●保険料が無駄になっていませんか?
●医療保険は本当に必要か
●一番重要な保険は生命保険
●積み立て型の保険も要らない
●損をせずに途中で保険をやめる方法
●[コラム] 投資の対象はシンプルに考える
●[コラム] 自分の給料の性質とセットで資産運用を考えるべき
●[コラム] 知っておきたい「得する」制度の話


本書の基本的な考え方は、「将来は誰にも予測できない」というもの。
アタリマエのことなのだが、金融・不動産のプロと称する人は、自分は予測できているというトーンで物事を語ることが多い。

例えば、「このチャンスを逃すと10年待ち! マンションを今すぐ買いなさい」とか、
2020年マンション大崩壊」とか、タイトルを見ただけでも自分はわかっているというトーンが溢れ出ている。
(※筆者の名誉のために言っておくと、「このチャンスを逃すと10年待ち! マンションを今すぐ買いなさい」は結果としては大当たり。筆者の読み筋は結果論から見ても正しかったといえる本である)

だが、自分で相場観を持つことのできるプロではない数多くの素人は、将来を見通せないし、また、見通したという思い込みで片一方に大きな財産をかけるような真似はするべきではない
本書が言っているのは、そういうことなのだ。

不動産価格が上がろうと下がろうと、自分の収入が増えようと減ろうと、どっちになっても住宅ローンで身を滅ぼさないためにはどうすればいいかを解説している。
それでいて、単なる節約志向・安全志向の節約系おばちゃんフィナンシャルプランナーと異なり、”頭金を入れすぎることの弊害”や”繰り上げ返済をしないことのすすめ”をきちんと書けている点はポイントが高い
(不動産購入に関する多くの本は、借金=悪という借金恐怖教か、俺は相場がわかっているからついてこいという山師かのどっちかに偏っている。そのどちらでもない本書は非常にポイントが高い)

住宅購入をきっかけに財産を増やそうと意気込んでいる人や、将来の金利動向を見通して住宅ローンで相場を張ろうとしている人には向かないが、収入は本業で頑張って増やして住宅購入はあくまでも生活の質向上のためという人には最適な一冊。

不動産・金融以外のサラリーマンが家を買うにあたってぜひ読んでほしい本のうちの一つだ。

☆☆☆☆★(☆4つ半)

他のBlogの反応はこちら。
http://dokushototousi.livedoor.biz/archives/1824972.html






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