最高の普通:「真相」 [小説]
今回からタイトルに作品名のほかにキャプションをつけてみました。
有名書評ブログに影響されたのですが、一言で内容をあらわすためにもやってみることにします。
横山秀夫の短編集。横山秀夫としては至極普通の出来。
しかし、これより面白い短編集を書くことのできる作家は数えるほどしかいないはず。
たとえば、私がミステリ作家としては大好きな貫井徳郎でも短編集になると横山秀夫には遠く及ばない。
本作が、深追い (新潮文庫 よ 28-1) 等と比べて格段に優れているとは思わないが、最高レベルの短編集を平均的に作り上げることの出来る横山秀夫という作家のすごさを際立てている。
短編集を読むなら横山秀夫で間違いないと確信させる作品である。
注意:本作は作中の恋愛要素は薄めで、人間の心理を描いたものが多いので、恋愛物やトリッキーな謎解きが好きな人はちょっと物足りなさを感じるかも。
☆☆☆☆★(☆四つ半)
2008-01-15 22:00
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