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24再デビュー組みにはオススメ:渡辺明の居飛車対振り飛車1 [将棋]

渡辺明の居飛車対振り飛車 1 中飛車・三間飛車・向かい飛車編 (1) (NHK将棋シリーズ)

渡辺明の居飛車対振り飛車 1 中飛車・三間飛車・向かい飛車編 (1) (NHK将棋シリーズ)

  • 作者: 渡辺 明
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 単行本
評判の高かったNHK講座の書籍化。第一巻が中飛車・三間飛車・向飛車で、第二巻が四間飛車となっている。この分類は得意戦法とする人の分布を考えると妥当だと思う。
私みたいに三間・中飛車党の人は第一巻を、四間飛車党は第二巻を、オールラウンド振飛車党と居飛車党は両方を読むと良いと思う。
 
第1部 中飛車(急戦はなぜダメか 居飛車穴熊の猛威 ゴキゲン中飛車、居飛車穴熊を撃退 ほか)
第2部 三間飛車(急戦は難解 切り札は居飛車穴熊 升田式石田流の復活)
第3部 向かい飛車(向かい飛車の怖さ 向かい飛車の実戦)

 
本書のレベルは、NHK講座が初心者向けなこともあり、レベルが高すぎることは無い。昔将棋をやっていて、インターネット将棋に再デビューした私みたいな人には最適である。逆に、高段の人にはたぶん物足りないはず。

先崎学のホントに勝てる振り飛車―先崎式将棋レクチャー&トーク (先崎式将棋レクチャー&トーク) と比べても最新の変化がやさしく書かれているので、こちらのほうがオススメできる。インターネット将棋再デビュー組には最新の変化でも、弱いながらもずっとやっている人には常識だったりするので、弱いからといって最新形を避けるのは得策ではない。
 
この本の主題は玉の堅さと遠さ。特に玉の遠さにはこだわっており、7筋の舟囲いより8筋の美濃囲い、さらには9筋の穴熊と現代将棋の特徴である玉の堅さ・遠さにこだわった形勢判断が貫かれているのが特徴である。
駒の損得・働きに少々差がついていても、玉形に差があれば「実際は勝ちにくい」とはっきり書いて玉形を重視していることが明らかになっている。
そして、その判断は現代のトッププロ・若手プロの間では常識になっていることなのであろう。
このように初心者が最新に触れることの出来る本として本書はオススメである。
 
なお、本書は中飛車5:三間飛車3.5:向かい飛車1.5ぐらいの分量割合であることは要注意である。
☆☆☆★(☆三つ半)

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