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バカに合わせるな。パターナリズム反対。 [opinion]

池田信夫blog
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/8d76abaa60bd897d3b7893b2e970a22d
や貞子ちゃんの連れ連れ日記
http://diary.jp.aol.com/uvsmfn2xc/1031.html
でも触れられているように、日経オンラインに連載されている、「消費者を守るのは誰」シリーズがひどい。

グレーゾーン金利を撤廃して、金利上限を引き下げた話が誇らしげに書かれている。
後藤田代議士も宇都宮弁護士もこれを本気で書いているとすると、眩暈がしてしまう。
法律で許可された金利の上限を引き下げて、借金に苦しむ人が減った。めでたし、めでたしではない。
多重債務者の苦しみは減ったが、つなぎ融資や急場のお金が必要になった中小企業・新興企業の資金繰りには確実に悪影響を及ぼしている。


確かに、どちらを重視するかは政治判断の面が大きいので、一概に多重債務の軽減を選ぶことが悪とは言えない。
しかし、後藤田代議士・宇都宮弁護士の文章には価値判断で苦しんだ末制限する方向をとっているようには見えない。当然のこととして制限しているかのように書かれている(そしておそらく本人もこれを当然と思っているはず)。
つまり、タイトルにも書いたように、この国の政策・世論は弱者と呼ばれるバカに対して過保護な方向に走りすぎていると言える。

たとえば

振り込め詐欺にだまされるバカのために銀行はATMの振り込み金額を制限→企業利用や多額の支払いを行う人が窓口に回され、時間と手数料を無駄にすることを強いられている(私も結婚式の支払いで窓口使用を強制されました)

金融商品を理解せずに買って後から文句を言う人のために、金融商品取引法改正。説明の厳格化。→ちゃんとした高齢者は金融商品購入が困難になった。また、書面が増えて環境にも悪影響。正当な金融機関にディスアドバンテージが課されたことで、詐欺師・悪徳商法が相対的に有利になった。

といった事体が見られる。

このように、この国の判断は最低レベルのバカを守って、正当な知識・判断力を持った人に不都合を強いることを当然だと思いすぎている。

いい加減、国・世論がバカを守ってまともな人にツケを回すやり方はやめるべきだ。

金持ちいじめは国を滅ぼす (講談社+α新書)

にも書かれているように、優秀な人間の足を引っ張り、バカに下駄を履かせるのは国全体が貧乏になっていくだけである。


一部のバカのために国全体が沈まないようにするために、国はパターナリスティックな制約は一切やめるべきだ。価値判断で悩んだら平等ではなく自由を最大限に尊重し、自由が最大限に使えるように国はその力を発揮すべきだ。

これを今回の金利制限の例で言えば、金利の上限は法律で定めず、暴力的な取立てや嫌がらせに対してのみ刑事罰で対処するのが正解となる。
つまり、金利を一律に制限して資金需要に対する供給を減らすのではなく、金利は自由化した上で資金需要を満たし、「腎臓を売れ」とか「生命保険で払え」と言った暴力に対してのみ警察が対応すればよいのである。

今のまま過保護を続ければ、失われた10年に続く不況に突入し、この2~3年は仮の晴れ間に過ぎないことになってしまう。
マスコミは捏造ではなく、こういうところで世論を誘導してくれれば良いのだが、世論に迎合しすぎて、悪いほうに加速をつけているのがとても残念だ。

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panndda

あんた過激やねえ。言いたいことをばかすか出しているようにしか感じない。自分こそが正しいと思っているような表現としか受け取れない。他人に妥協できるような人間でないように感じる。あんた弱い人のことなんかわかんないのだろうね。タフかもしれんが敵多そうだ。
by panndda (2009-01-10 13:21) 

a

共産主義者はばかだねえ。

論理的に話すことはできず、中身には一切触れず(理解できず?)、精神論で嫌がらせをすることしかできない。

他人に妥協できるような人間でないように感じる。あんた弱い人のことなんかわかんないのだろうね。タフかもしれんが敵多そうだ。

by a (2010-03-10 22:42) 

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