本領を発揮できていないかも:ICO [小説]
ゲームマニアとしても有名な宮部みゆきがプレイステーション2用ゲームICOをノベライズしたものが本作。
私はプレイステーション2を持っていないので、ゲームとしてのICOは知らない。よって、以降はゲームをやったことのない人の感想である。
私が本書を読んだ第一巻は、心情描写はさすが宮部みゆきだと感心させられるが、ストーリーの作り自体は平凡。むしろ内容が薄い割には冗長に感じてしまう。
せっかく宮部みゆきが書いているのに残念だと思えてならなかった。
ストーリーはゲームを基にしているだけあって、ファンタジーの冒険譚。同じ宮部みゆきだと「ブレイブ・ストーリー 」の系列である。
ただ、私の感想からすると、「ブレイブ・ストーリー 」よりは内容が薄く思えてしまう。
それでも、最終章の主人公とヒロインの心情描写はさすが宮部みゆき。それまで眠たかったのが、一気に目覚めてぐいぐい読んでしまった。それでも、本作がオススメとは思えないのだが。
むしろ、この本を読んで思うのは、宮部みゆきがノベライズしたいと思ったゲームをやって見たいと言うこと。
プレイステーション2は持っていないので、Windowsに移植してくれないかな……
☆☆(☆二つ)
他のブログの反応等はこちら等。
私と違って意外と反応がいいのにびっくり。宮部みゆきにしてはもったいないと言うのが私の感想なので、作品自体は捨てたものではないのかも。
ゲームをやったことのある人たちには評判いいですね。
http://blog.livedoor.jp/s_kuri2002/archives/51284091.html
http://platinumnoon2.blog89.fc2.com/blog-entry-184.html
http://haretora.blog19.fc2.com/blog-entry-734.html
初めまして。
以前ICOの記事を書きました、遠野暦と申します。
TB頂きました、ありがとうございます。
私がICOの書籍化を知ったのは、ゲームの方をクリアしてだいぶ経ってからでした。
ゲームの方を先にしておいてよかった、と読んだ直後思いました。
宮部みゆきさんの文章にも心を惹かれますが、やはりゲームで見た風景やこなしていったステージを思い浮かべながら読む読み方が一番お勧めです。
ゲームは城の構造等が細かく美しく描写されたものとてもよいストーリーなのですが、ところどころに曖昧な点が残されていました。
それを宮部さんの文章で補う形が良いかと。
Windows化されるといいですね^^
by 遠野 暦 (2008-05-10 10:13)
>遠野暦さん
コメントありがとうございます。
まさに、私もゲームを楽しんでいれば違った感想を持つのだろうなと感じました。
ゲームをしていれば宮部みゆきの良い部分を合わせて楽しめたのではないかと思い、残念な気持ちになります。
Windowsで出来ると本当にいいのですけどねぇ(^^;)
by book-sk (2008-05-10 22:59)