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大事なのは社会保障の内訳 [opinion]

シートン俗物記さんの「セーフティネットクライシス」
http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20080514/1210756931
切込隊長さんの「悪いが後期高齢者医療制度の理念には賛成させてもらいたい」
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2008/05/post_d3eb.html

を読んで考えた。
社会保障については支出先を考えることが大事だと思う。
シートン俗物記さんのセーフティネットの拡充を訴える意見は確かに納得させられる。
人は誰でも薄皮一枚で、セーフティネットが必要な側に落ちる可能性がある。

しかし、セーフティネットを準備する側はもう限界に来ている。
切込隊長さんが言うように、収入のない高齢者だからと言って、医療費を求めないでこれ以上現役世代に負担をかけたら、逆にワーキングプアが増えてしまうだろう。
現状ではすべてのセーフティネットが準備できる余裕はない。
過剰なセーフティネットの負担で、中流が下流に落ちる様になってしまうと本末転倒だ。

今でも、ひずみはかなり出てきている。
生活保護世帯は無料で公立の保育園に入れるのに、共稼ぎの家は公立保育園がいっぱいと言う理由で入れず、高額の無認可に入らざるを得ないなどの事例はいくらでもある。
生活保護世帯に厚く保護を行い、まともに働いている人に負担をかぶせる形になっている。
残酷な言い方をすると、税収を生まない人に税金をつぎ込み、曲がりなりにも税金を払っている人に負担を押し付ける。このような政策がまともであるとは思えない。

セーフティネットが必要な人を救う必要は認めるが、それをかつかつで生活している中流に負担を増やす形で実現するのは、国の活力を奪う結果になってしまうはずだ。

他の予算を削って社会保障を増やすのではなく、社会保障の中身を検討する時期に来ているのではないだろうか。
中身の使い方は政党によって差があれば選挙を通じて選べるのがベターだが、今のままだと老人に厚くと言う主張ばかりになりそうで怖い。
今の老人世代は決して弱者ではなく、日本経済が一番良かった頃に現役時代を運よくすごすことの出来た強者であることをちょっとは考えてほしいものだ。

参考:予算支出内訳
他の予算を削って社会保障を増やすことは難しいことが分かります。国債を増やせば可能だが、それだと切込隊長の危惧が現実になってしまうだろう・・・
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/002.htm



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