ハードボイルドの金字塔だが:新宿鮫 [小説]
大沢在昌の代表作であり、ハードボイルドの金字塔たる作品。
久しぶりに読み返してみた。
本シリーズは現在では9巻まで出版されている。
その記念すべきシリーズ第一巻が本書。
人気のシリーズだけあって、登場人物のキャラクターはすばらしい。
主人公の鮫島、恋人の晶、上司の桃井、鑑識の藪と主要メンバーは第一回からの登場である。どのキャラクターも魅力的であり、パワフルだ。
また、犯人役もシリーズ最大のライバルロベルト村上はまだ出てきていないが、本書で出てくる木津もキャラクターが際立っており、怖さが感じられる。
謎解きを楽しむ物語ではないので、物語は先が見通しやすいが、それでも飽きずにどんどん読み進めたくなる、物語としての力にあふれた作品である。
ただ、古い物語なので若干違和感を感じずにはいられない。
現代物(特にミステリ)では携帯電話普及前のストーリーはどうしても古く見える。古いストーリーを見るにつけ、携帯電話が生活を大きく変えたことを実感せずに入られない。
☆☆☆☆(☆四つ)
他のブログの反応はこちら等。
ずいぶん昔の話なのに、今でもエントリが結構見つかるのはさすがだと思う。
http://yshirai.exblog.jp/6840725/
http://13691369.jugem.jp/?eid=727
http://kirinzi007.blog107.fc2.com/blog-entry-121.html
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