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「凶器」自動車に殺される人を減らすためのロードマップ [opinion]

404 blog not foundさん
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51063710.html
シートン俗物記さん
http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20080612

はダガーナイフ規制というばかげた政策に反対する皮肉として、自動車規制を挙げておられる。
でも、この政策はジョークで済ますべきではない。
事故死者を少なく見積もる警察の発表でも、年間5.000人以上が車によって「殺されて」いるのだ。

しかも、今回は明らかな故意犯だったけど、現状だと、アクセルとブレーキを間違えて(意外と高齢者には多いらしい)交差点に突っ込んでも、厳罰に処しにくい法律体系になっているので、問題になってしまう。
自動車による致死傷に対して対策するのは、待ったなしの状況といっていいだろう。

とはいっても、何も無いところから自動車に事故防止のための制御装置をつけるのは難しい。
環境の様にオーナーに自己満足を与えて売り上げを上げるわけではなく、コストもかかる。
ましてや、街で乗る用途なのに、自動車にモータースポーツとしての用途を求める人も多い現状では、運転を制御する装置をつけることにインセンティブは働かない。

じゃあ、法律で設置を義務付ければいいかというと、それも難しい。
これだけ環境が叫ばれる世の中にあっても、ガソリン税を元に戻すだけで内閣支持率が下がってしまう世の中だ。
自動車ユーザーは数が多い上に、負担には敏感だから、政治家としては二の足をふまざるを得ないだろう。

そこで私の考えはこうだ、歩行者・交通弱者保護のために法律を変えるのだ。
危険運転致死傷罪
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%B1%E9%99%BA%E9%81%8B%E8%BB%A2
に新しい項目を追加する。

「自動車を走行させ、よって、歩道上で人を負傷させ、又は死亡させた者も同様(危険運転致死傷罪の処罰対象)とする」

この変更自体は反対しにくい内容だし、さほど問題にならないだろう。その上、この一文を加えるだけで、自動車の運転制御を行うインセンティブは高まる。
オーナーの側に、厳罰に処されるのを防止するためなら、一定程度の出費を許容する雰囲気が出てくるだろうから。
こうした上で、歩道を識別する(チップの設置等)ための公共投資を行えば、自動車メーカーはそれに載って自動制御装置を作るだろう。

このような対策をしても急速には普及しないから、効果は一気には現れない。でも、自動車なんて何十年も持つものじゃないから、普及率も高まり、事故・殺人の道具としての利用も含めて、自動車によって「殺される」人も減るだろう。
高齢化による、判断力の低下から発生する自動車事故も増えていくだろうから、先手を打って対策しておくのも悪くないんじゃないかと思う。
少なくとも、意味のないダガーナイフ規制とか、官製不況を招く日雇い派遣禁止に比べると、私は有意義だと思う。






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