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伊坂流の父と息子のストーリー:チルドレン [小説]


チルドレン (講談社文庫 (い111-1))

チルドレン (講談社文庫 (い111-1))

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/05/15
  • メディア: 文庫


伊坂幸太郎の短編集。
短編集ではあるが、伊坂幸太郎得意のゆるいリンクで物語がつながっているので、ひとつの作品として読むことが出来る。

【目次】
バンク
チルドレン
レトリーバー
チルドレン2
イン


本書は主人公の陣内を中心に物語が回る。陣内のキャラクターは「陽気なギャングが地球を回す」の響野を髣髴とさせる喋り魔で、「砂漠」の西嶋を髣髴とさせるポジティブシンキング人間だ。

本書も伊坂幸太郎らしく、ポジティブで、やさしく、ほんわかとしているが意志の強い魅力的な登場人物に彩られている。
主人公が、家裁調査官は奇跡を起こすと言うシーンは、奇跡の前兆で満ち溢れており、感動の一言だ。

私個人は、主人公陣内より、盲目の永瀬を支える優子とベスのコンビが素敵だと感じられた。そんな私の一番のお気に入りは「レトリーバー」だ。

登場人物のキャラクターと、ストーリーの突拍子もなさ。
伊坂幸太郎の作品を支える特徴がしっかり出ている良作である。

☆☆☆☆(☆四つ)




他のブログの反応はこちら等。
絶賛する人と、作りすぎが気になるという人とではっきり分かれています。
伊坂幸太郎が直木賞を取れないのは、この反対意見が意外とおおきいからではないでしょうか。
http://school.justblog.jp/book/2008/07/post-72cd.html
http://ameblo.jp/favoritebooks/entry-10113093154.html
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http://thanku4u.exblog.jp/8553048/
http://d.hatena.ne.jp/oolochi/20080711/p2


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