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保険に入る前に気をつけるべき2つのこと [opinion]

さくっと世界一周さん:ライフネット生命が別に安くないし、役にも立たない件について
http://dkcblog.blogspot.com/2008/08/blog-post_13.html
前記事の補足っぽいもの
http://dkcblog.blogspot.com/2008/08/blog-post_9050.html

プログラマになりたいさん:『本当の問題は死ぬに死ねない時』は、生命保険営業の殺し文句
http://d.hatena.ne.jp/dkfj/20080813/1218585805

ホッテントリ入りしていた「ライフネット生命が別に安くないし、役にも立たない件について」に触発されて、エントリを挙げてみる。
基本的に生命保険はライフネット生命に限らず、役に立つ人は限られている。
はっきり言って2つのことに気をつけていれば、保険なんて入るだけ無駄というもの。

【医療保障編】
基本は「ライフネット生命が別に安くないし、役にも立たない件について」に書いてある通り。1万円×60日だと手術給付金を含めても70万~90万がいいところ。100万円の貯蓄がある人にはクソの役にも立ちません。
では、保障期間がもっと長い保険なら役に立つのでしょうか?
結論から言うと180日だろうが360日だろうが(あるいはもっと長かろうと)役に立ちません。

前提として、「『本当の問題は死ぬに死ねない時』は、生命保険営業の殺し文句」で述べられているように、死ぬに死ねない時というのは確率的に早々訪れるものではありません。「自動車事故で死ぬのが嫌だから自動車には絶対乗らない」という主張よりもはるかに非現実的です。

それでも、万が一があるよ。と思っている方も心配ありません。
まず、高額療養費は一定額(収入や国保か健保かによって違う)以上の医療費が帰ってきます。「前記事の補足っぽいもの 」で述べられているようにお金が返ってくるまでタイムラグがあるのは事実(大会社の健保組合ならおそらく国保よりははるかにましなはずだが)ですが、たいていの市町村では8割~9割の貸付を行っています。
100万円ぐらいの預貯金があればほぼ大丈夫でしょう。それほど高額の医療費がかかるなら残念ながら何かしらの障害が残ると思うので、年金を納めている人なら傷害年金も受け取れるため、生活費が逼迫することも少ないはずです。

つまり、100万(できれば200~300万)のたくわえがあると、医療保障は不要になります。借金さえなければ。
そうです。借金がある人だけは話が別です。重病・重傷で働けなくなり、傷害年金だけの生活になっても借金は棒引きされません。そのため、どんなものであれ、借金を抱えている人は保障が必要です。
以上から、医療保険を検討する前に借金をしないこと・借金をなくすことが重要です。厳密に言うと、資産を処分して借金が返せる場合は余り問題がないので、バランスシートを健全に保つことが保険いらずの第1条件です。

【生命保険編】
生命保険は「ライフネット生命が別に安くないし、役にも立たない件について」でも述べられているように、掛け捨ての安いものを探すとよいでしょう(ライフネットがどんな条件の人にも最安かどうかは不明)。
それでは生命保険は必要なのでしょうか?

人によって条件は異なりますが、独身の人は不要でしょう。貯金で葬式代はまかなえますし、成人の方なら両親の収入は心配要りません(現役なら収入があるし、既にリタイアしている世代なら豊富な年金がある)。
配偶者・子供がある人は心配になるでしょう。結婚したら、子供が出来たら保険ぐらいは入らないと思っている人も多いでしょう。でも、一度計算してみてください。

配偶者の収入があるなら、意外と遺産だけで何とかなる事が多いことが分かると思います。
片親になった場合は年金も出ますし、市町村から豊富な補助(住宅・保育所・医療費等)を受けることが出来ます。加えて、サラリーマンなら数百万円ぐらいの退職金が出ることも多いのではないでしょうか。
こう考えると、配偶者がワーキングプアに毛の生えたぐらいの収入があるなら生命保険も不要か、ごくわずかでいいことが分かると思います。少なくとも保険会社が薦めてくることの多い2,000万~3,000万クラスの保障は不要です。

逆に、配偶者の収入がない場合は3,000万でも足りないのではないでしょうか?年齢にもよりますが、年金と保険金だけで子供が大学を出るまでの収入をまかなえるとは思えません。
保険大好きだった団塊の世代で、父親の死後母子家庭になって生活が苦しくなるという話が多いのは、時代背景的にインフレ時代で資産維持が難しかったこともありますが、専業主婦では保険金・年金でうまく世を渡っていく知恵に欠けることが多かったためだと思われます。

そういう意味では、金銭面ではもちろん、生活力という意味でも配偶者に収入がないのは大きなマイナスです。
そのため、保険をかける前に、配偶者の収入を確保することを考えるべきです。
専業主婦・主夫を否定するものではないですが、いざ配偶者がなくなったときは収入を確保できるようにすることが重要です。現に働いていない人でも、収入に直結する資格・スキルを持っていて、一時的に働いていない人などは全く問題ありません。


以上のように、保険を考える前にまずしなければならないのは以下の2つ。
・借金を作らない
・配偶者が収入を得る道を持たない状態にしない


加えて、年金は払っておくとなお良いです。私自身は現行の年金制度はクソで、年金など廃止したほうが良いと思っていますが、現実的には年金は資産形成としては話になりませんが、いざという時の備えとしては日本最強です。主義主張で支払いを拒否するには余りにも惜しいので、払っておくことをオススメします。



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