シリーズ完結編:ネコソギラジカル [小説]
ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)
- 作者: 西尾 維新
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/11/08
- メディア: 新書
西尾維新の戯言シリーズ完結編。
副題も第一作の「クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い」から始まって、最終巻の「
ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い」と同じ副題で終わっている。
西尾維新は癖があって、内容もどっちかというと子供をターゲットにした内容なので、正直言うとめちゃくちゃ好きなわけではない。でも、読み出したら止まらない。そんな力を持っている。
本書も、ストーリーが格別面白かったり、目新しかったりする者ではない。
ただ、独特のテンポに裏付けられた会話シーンが面白く、それぞれのキャラクターが個性的・魅力的に彩られている所に引かれてしまう。
本書は3分冊で分量も多いのだが、それに比例してキャラクターの数が異様に多い。
それでも、それぞれのキャラクターが混じることなく個性を出しているのは素晴らしいし、そこにこそ、筆者の持ち味・力量がしっかりと発揮されている。
ゲームや漫画が苦手な人につらいだろうが、そういうのが苦にならない人なら、キャラクターを楽しむには良い小説なのだろう。
☆☆☆(☆三つ)
(ポジティブな評価のエントリ)
http://meteoric.blog78.fc2.com/blog-entry-1115.html
http://yondemitekiit.jugem.jp/?eid=202
http://towanosora.blog38.fc2.com/blog-entry-737.html
http://blogs.dion.ne.jp/adem/archives/8147228.html
http://library666.seesaa.net/article/40008482.html
http://kingear.blog17.fc2.com/blog-entry-1946.html
この人の本を読んで、他の人のエントリを探すと、自分がおじさんだという気にさせられます。
何というか、雰囲気が違いすぎる……
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TB有り難うございました。
やはり、人によってずいぶんと感じ方は変わるものですね。私的には、どちらかというと西尾氏の感性を大変新しいモノと感じましたが、人によって当然ながら、いろいろあるみたいです。
違う人の書評や感想は、また違った見方ができて、参考になりました(笑顔)。
by alice-room (2009-04-13 14:22)
>alice-roomさん
コメントありがとうございます。
私の筆者に対する解釈は若干標準から外れていると思います。
人によって惹かれるところが違うのも、筆者の力量なんでしょうね。
by book-sk (2009-04-13 21:41)