意志がハッキリしている分上巻よりまし:食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 [経済]
「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)
- 作者: 山田 真哉
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/02/15
- メディア: 新書
【参考】上巻のエントリはこちら
http://book-sk.blog.so-net.ne.jp/2008-08-23
タイトルしか売りになるモノがなかった上巻。
それにくらべると本書は主張がハッキリしている分、若干ましである。
それでも内容が薄いのは否めないが……。
【目次】
第1章 数字の達人は、特になにもしない―数字のウソ
(「禁じられた数字」4つのパターン、禁じられた数字とはその1「作られた数字」 ほか)
第2章 天才CFOよりグラビアアイドルに学べ―計画信仰
(ケーススタディ(1)1億円を1週間で使い切れ!?私たちは計画のなかで生きている ほか)
第3章 「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い―効率化の失敗
(ケーススタディ(2)合理的に儲けようとする大学生、ケチケチ会計士はなぜ結婚したのか? ほか)
第4章 ビジネスは二者択一ではない―妙手を打て
(妙手を打て、ライバル店から客を奪う ほか)
終章 会計は世界の1/2しか語れない―会計は科学
(会計は科学、ビジネスは非科学、内部統制とビジネスのソリが合わない理由 ほか)
タイトルで目を引くが、当たり前のことしか書いていない薄っぺらい本だったのが上巻。
本書も社会人なら常識程度のことが書かれているので、内容として見るべき箇所は少ない。
ただし、本書には上巻になかったモノがある。
それが、筆者の会計に対する思いだ。
不正確になるのを承知で私なりに要約すると、「会計は便利な道具であるが、道具に過ぎない」と言った趣旨の思いである。
現在、社会人の自己学習のツールとして会計は大人気。
確かに会計的思考は社会人には必須だし、知っていると非常に役立つ。
しかし、会計とて万能ではないし、会計の面からだけ考えていると重要なモノを見落としてしまう。
そうした筆者の主張が伝わってくる分、上巻よりは読んだ価値があった。
内容自体は相変わらず簡単なので、社会人と言うよりも将来を考える中学生・高校生あたりの方が向いている本だと思う。
☆☆☆(☆三つ)
他のBlogの反応はこちら等。
(ポジティブな評価のエントリ)
http://hayao99.blog7.fc2.com/blog-entry-64.html
http://kou46oda.blog.ocn.ne.jp/blog/2009/04/post_e7c2.html
http://blog.livedoor.jp/m1793420/archives/51129906.html
http://blog.zikokeihatu.com/archives/001341.html
http://wallbreak.at.webry.info/200802/article_9.html
http://chocousa.blog61.fc2.com/blog-entry-482.html
さくっと読める。
おもしろい。
この点から評価しているエントリが多い。私もその点には異論がない。
上巻の方が面白かったというエントリもいくつか存在したのにはちょっとびっくり。人それぞれで重視するモノが違うんですねぇ。
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