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人間関係を一気に改善できるスゴ本:箱―Getting Out Of The Box [自己啓発]


箱―Getting Out Of The Box

箱―Getting Out Of The Box

  • 作者: ジ・アービンガー・インスティチュート
  • 出版社/メーカー: 文春ネスコ
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 単行本



装幀はいい。タイトルもインパクトがある。でも、タイトルから中身が見えにくいから非常に損をしている本である。
本書は、人間関係を一気に改善する、コミュニケーションの奥義についてわかりやすく解説してくれる素晴らしい本である。

【目次】
第1部 自己欺瞞と箱
  バドのミーティング
  問題
  自己欺瞞
  さまざまな問題のもとになっている一つの問題
  効果的なリーダーシップを支えるもの
  深いところにあるものが、他人に及ぼす影響の質を決める
  人か物か
  疑念
第2部 人はどのようにして箱に入るか
  ケイト
  疑問
  自分への裏切り
  自分への裏切りの特徴
  箱の中での生活
  共謀
  箱に集中する
  箱の問題
第3部 箱からどのようにして出るか
  ルー
  箱の中のリーダー
  箱から出るために
  行き詰まり
  箱から出る
  箱から出たリーダー
  リーダーの誕生
  二度目のチャンス


筆者のジ・アービンガー・インスティチュートの紹介を引用
アメリカ・ユタ州に拠点を置く研究所。哲学者T.ウォーナーが創設メンバーに加わっていたという異色の集団。現在ではビジネス、法律、経済、哲学、教育、心理学の専門家が一堂に会し、組織内にある人間関係の諸問題を解決することによって、収益性を高めようという独自のマネージメント研修やコンサルティング業務を行なっている。ちなみにarbingerとは先駆けの意。


哲学者がメンバーに加わった集団だけあって、本書は哲学的であり、深い。
そして、非常に役に立つのだ。

本書で書かれているのは円滑なコミュニケーションについてであるが、所謂コミュニケーション術とはひと味も二味も違う。小手先のテクニックではなく、コミュニケーションがうまく取れない本質を改善することが出来るのだ。
そして、本質を改善することのすごみは全てのシーンで影響力を発揮することにある。

ビジネスで「人を動かす」、夫婦関係を円満に保つ、お互いに尊敬・信頼し合う親子関係を構築する――
これらの基本になっているのは、単なる技術ではなく、相手のことを正しく思いやる心なのだ。
そのことを心から理解でき、読んだ瞬間から変わることの出来る。そんな一冊である。
大げさではなく、読んだその日からコミュニケーションの質が変わるところがすごい。


本書は非常にいい本で、一読の価値は確実にある。
だが、残念なことに1度絶版になってしまっている。
しかし、今では復刻版をはじめ、同じ筆者のシリーズは色々出ているので、チャレンジしてみてほしい。
1度絶版になって復刻すると言うだけでも良書であることがよくわかるだろう。
☆☆☆☆☆(☆五つ。満点!!)

自分の小さな「箱」から脱出する方法

自分の小さな「箱」から脱出する方法

  • 作者: アービンジャー インスティチュート
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2006/10/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



2日で人生が変わる「箱」の法則

2日で人生が変わる「箱」の法則

  • 作者: アービンジャー・インスティチュート
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2007/09/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



実践 自分の小さな「箱」から脱出する方法

実践 自分の小さな「箱」から脱出する方法

  • 作者: アービンジャー・インスティチュート・ジャパン監修
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2008/02/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



他のBlogの反応はこちら等。
(ポジティブな評価のエントリ)
http://choco-ice.cocolog-nifty.com/biee1/2006/03/__getting_out_o_71fe.html
http://minotaro.blogspot.com/2009/03/getting-out-of-box.html
http://blog.zikokeihatu.com/archives/001123.html
http://blog.livedoor.jp/henry_20/archives/50600317.html
http://yuko.tea-nifty.com/coahching/2005/07/getting_out_of__6192.html
http://www.sariko.com/blog/archives/2006/09/post_342.html
1度絶版になったが、復刻されており、上で挙げた、「自分の小さな「箱」から脱出する方法」が復刻後のタイトルとのこと。
なんでこんなにいい本が1度絶版になってしまったのだろう?こんないい本が絶版になるようでは、日本の出版界の先行きは暗いと言わざるを得ない……。





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