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ちょっとした気づきのタネ:世界を見る目が変わる50の事実 [社会]


世界を見る目が変わる50の事実

世界を見る目が変わる50の事実

  • 作者: ジェシカ・ウィリアムズ
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2005/04/22
  • メディア: 単行本



意外な事実、残酷な事実、ちょっとしたトリビアなどをまとめた本書。
意外な方面の気づきを得ることが出来、ちょっとした考えのタネに最適だ。

【目次】
日本女性の平均寿命は八四歳。ボツワナ人の平均寿命は三九歳
肥満の人の三人に一人は発展途上国に住んでいる
先進国で最も妊娠率が高いのは、米国と英国の一〇代
中国では四四〇〇万人の女性が行方不明
ブラジルには軍人よりも化粧品の訪問販売員のほうがたくさんいる
世界の死刑執行の八一%はわずか三か国に集中している。中国、イラン、米国である
英国のスーパーマーケットは政府よりも多くの個人情報をもっている
EUの牛は一頭につき一日二.五ドルの助成金を受け取る。年額にすると世界旅行が可能だ
七〇か国以上で同性愛は違法、九カ国で死刑になる
世界の五人に一人は一日一ドル未満で暮らしている
〔ほか〕


現在の世界をパッチワーク的事実で著している本書。
本書の50の事実の中には、
「中国では4,400万人の女性が行方不明」と言ったショッキングな事実から、
「EUの牛は1頭につき1日2.5ドルの助成金を受け取る。年額にすると世界旅行が可能だ」(しかも、世界一お金を貰っている牛は日本の牛!!)と言った誰が幸せになっているかわからない理不尽な事実や、
「ブラジルには軍人よりも化粧品の訪問販売員のほうがたくさんいる」と言ったトリビア的な事実まで、様々な事例が収録されている。

そして、それらの「事実」はもちろん全て真実で構成されており、それぞれについて感心させられるコメントがついている。二次資料でしかないのは事実だが、広い範囲にわたっているので、ちょっとしたことのネタに使うには良さそうだ。

また、本書で取り上げられているのは「事実」であるだけに、同じ事実でもいろいろな取り方が可能だ。
例えば「世界の喫煙者の82%は発展途上国の国民」
この事実に対して、「先進国のタバコメーカーが発展途上国に毒を売りつけて搾取している」と考える人もいれば、「発展途上国が経済成長して行くに従って世界からタバコの害が確実に減っていく」と考える人もいるだろう。あるいは、「タバコには昔あった、カッコイイ・先進的なイメージは無くなった」ととらえる人だっているかもしれない。
このように、一つの事実からいろいろなことに思いを巡らせることが出来る。これが本書の持つ大きな魅力だ。

50の事実それぞれで抱く感想が異なるので、統一的に一つの感想を述べることは難しい。
それでも一つ一つの事実に対して、意味のある考察や、ちょっとした考えを持つことの出来る素晴らしい一冊である。

☆☆☆☆(☆四つ)

他のBlogの反応はこちら
(ポジティブな評価のエントリ)
http://pret2.blog20.fc2.com/blog-entry-1320.html
http://blog.goo.ne.jp/aidoku_2009/e/27c3339bb97cb4f3ea84d7900356dda0
http://blogs.dion.ne.jp/crambom_no_hidume/archives/5181638.html
http://blacklabel.cocolog-nifty.com/books_and_cafe/2006/10/amazoncojp_50__dd80.html
http://myjournal.seesaa.net/article/4020719.html
http://k-a-journal.seesaa.net/article/19505134.html

2chで50の事実がコピペされているようだ。
ただ、事実のタイトルだけでわかった気になるのは非常にもったいない。
本書の神髄は、タイトルに付随する解説の部分にあるのだから。





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