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前作の延長線上:図書館危機 [小説]


図書館危機

図書館危機

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 単行本



第一作「図書館戦争のエントリはこちら
http://book-sk.blog.so-net.ne.jp/2009-10-19
第二作「図書館内乱」のエントリはこちら
http://book-sk.blog.so-net.ne.jp/2009-11-19

シリーズ第三作。
第二作の「図書館内乱」は第一作から大きくシフトチェンジしている印象を受けたが、本書は前作を忠実に発展させた印象を受けた。
大きな驚きはないが、手堅く、破綻なく、最終巻へつなげている。

【目次】
一、王子様、卒業
二、昇任試験、来たる
三、ねじれたコトバ
四、里帰り、勃発――茨城県展警備――
五、図書館は誰がために――稲嶺、勇退――


基本は前回からの延長戦にある本作だが、印象に残ったのは2点。
大規模戦闘とカミツレである。

大規模戦闘については、この手のストーリーにつきものの、多くの犠牲を残した戦い。定番と言えば定番に過ぎるのだが、ないと盛り上がらないのも事実。
実際、本書でも玄田隊長をはじめ、この戦闘で見せ場を作っている人は多くいるし、その分感情移入しやすい。

2点目のカミツレは稲嶺、堂上、笠原の3名にかかわるエピソード。
ここだけは絶対にネタバレ出来ない、本書の中心となるエピソードである。
図書隊の徽章にカミツレがデザインされているのは何故なのか?そして、そのデザインの意味を知った主人公・笠原郁はどのように思い、どのような行動に出るのか?
筆者も後書きで書いているように、ここが本書の目玉なのだろう。

正直、最終巻を読むまでは評価を下せない内容なのだが、今の時点では大きな破綻もない可も不可もなく。
これで最終巻が期待以上だったら、本書の価値も倍増する。
正直なところ、評価は最終巻を読んでから下したいと思います。

☆☆☆(☆三つ)


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  • 出版社/メーカー: ルピシア
  • メディア: その他



カミツレ=カモミールだったんですね。男性にはわかりにくい豆知識でした。

他のBlogの反応はこちら
(ポジティブな評価のエントリ)
http://tukinonezumi.seesaa.net/article/133293703.html
http://futabk.blog1.fc2.com/blog-entry-723.html
http://kiten.blog.ocn.ne.jp/kisouan/2009/08/post_499a.html
http://ryouchi.seesaa.net/article/35851490.html
http://wallbreak.at.webry.info/200703/article_29.html
http://blog.zare.boo.jp/?eid=653813
皆さん高評価。
既に最終巻は出ているのですが、自分の中でちょっぴり熟成させてから、手に取ってみたいと思います。





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