非スポコン小説:武士道シックスティーン&武士道セブンティーン [小説]
剣道をテーマにした青春小説。
剣道はスポーツか否か?にスポットが当たる小説だ。
剣道はスポーツなのだろうか?
この質問が成立するスポーツはじつは多くない。
柔道はオリンピックにも採用されるれっきとした”スポーツ”だし、
相撲だと、別の意味になってしまう。
逆に拳法や合気道だとスポーツとしての色合いは限り無く薄い。
そう考えると、剣道はスポーツと武道の間にある数少ないジャンルなのではないだろうか?
その視点からは、スポコンにしてスポコンにあらずという剣道を選んだ、筆者のテーマ選定は絶妙である。
スポーツと武道の間にあるマイナー競技に賭ける少女たちの物語として、ギャップに満ちた、青春小説として一気に読みきってしまう仕上がりになっている。
見た目は若干固めの表紙だが、中身はライトノベルに近く、キャラクターの創りは極端。
非現実的な小説が苦手な人にはおすすめしないが、それが苦にならない人には、単なる甘酸っぱい青春小説ではない、活力に満ちた友情の物語として面白く読めるだろう。
ちなみに、第2作のほうが印象に残らないキャラクターが少ない分、印象深い。
続編のほうが成功した数少ない例としても興味が持てる。
☆☆☆(☆三つ)
他のBlogの反応はこちら。
http://zeppelin.at.webry.info/201103/article_15.html
http://ariya.hamazo.tv/e2529077.html
http://tennis55.exblog.jp/15138209/
http://takibilib.exblog.jp/15114184
http://zeppelin.at.webry.info/201103/article_13.html
http://yosuke-nakagawa.sakura.ne.jp/blog/2011/04/post_1206.html
皆さん高評価。
私以上の高評価が多くてちょっとびっくり。
まさかと思ったら、続編も出てました。
大当たりしたのかな?
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