カッコイイけどデキナイ人にならないために:「キャリアアップ」のバカヤロー 自己啓発と転職の“罠”にはまらないために [自己啓発]
「キャリアアップ」のバカヤロー 自己啓発と転職の“罠”にはまらないために (講談社プラスアルファ新書)
- 作者: 常見 陽平
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/21
- メディア: 新書
成長の機会を求めて転職を考えたり、セミナー受講をかんがえたりすることはないだろうか?
私も20代の頃は、そのような考えを持つことが多かった。
では、転職やセミナーなどで成長することは出来るのだろうか?
その結論が本書には書かれている。
【目次】
はじめに―「キャリアアップ」という曖昧な不安
第1章 なぜ、「キャリアアップ」に脅迫されるのか?
第2章 転職のバカヤロー
第3章 私の「キャリアアップ」漂流記
第4章 自分磨きのバカヤロー
第5章 20代のとき私が知りたかった12のルール
転職やセミナーなどで成長することは出来るのだろうか?
答えはNo
転職したり、自己啓発本を読んだり、セミナーに参加する暇があれば仕事に打ち込むべき。
これが本書の提示する答えだ。
そして、その答えには一定の説得力がある。
仕事で一定の成果さえ出していれば、給与も上がるし、やりたい仕事に回れる可能性も高くなる。もちろん、全力で忙しく仕事をすることで、事務処理能力もアップするし、下手なライフハックを学ぶよりも実戦で嫌でも効率的な仕事のやり方を身につけることができる。
筆者は若者向けに就活や職業について書いた本が多い人なので、本書を手にとった人が学生なら、あまりピンと来ないかもしれない。
だが、社会人の人が本書を読めば、「アタリマエのことが書いている」と思うだろう。
それほどまでに、本書の中には真実が詰まっている。
”ここではないどこか”へ行こうとするのではなく、今ここで居場所を見つける。
そんなアタリマエのことを思い出させてくれる本書。ビジネス書を読みすぎて居場所を見失ったら読んでみてほしい。遭難時のコンパスのように、道標になってくれることだろう。
☆☆☆(☆3つ)
他のBlogの反応はこちら。
http://blogs.brash.jp/asari/archives/142
http://blogs.yahoo.co.jp/rickey24henderson/37031276.html
http://blog.livedoor.jp/tsukin_book/archives/4944255.html
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http://d.hatena.ne.jp/victoria007/20110603/1307106778
http://d.hatena.ne.jp/akizu/20110604/p2
筆者のブログはこちら
http://blog.livedoor.jp/yoheitsunemi/archives/51919558.html
ちなみに、本書を読んでも、「でも、やっぱり、キャリアアップは……」と思う人はいがいとこちらもオススメ。
キャリアップしてスーパービジネスマン?になるだけが人生じゃないかもしれませんよ。
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