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一億総精神病のニッポンに:道は開ける 新装版 [自己啓発]


道は開ける 新装版

道は開ける 新装版

  • 作者: デール カーネギー
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 1999/10
  • メディア: 単行本



自己啓発本の元祖としても有名な、精神的な安定感を得るための書。
精神的な安定感といっても、宗教的なものではなく、自分のパフォーマンスを最大化するために悩みをなくすことに主眼が置かれている。

【目次】
1 悩みに関する基本事項
2 悩みを分析する基礎技術
3 悩みの習慣を早期に断とう
4 平和と幸福をもたらす精神状態を養う方法
5 悩みを完全に克服する方法
6 批判を気にしない方法
7 疲労と悩みを予防し心身を充実させる方法
8 私はいかにして悩みを克服したか―実話三十一編


今の世の中は悩みにみちている。
明日の経済状況も良くなりそうもないし、30歳にもなってみれば、過去の決断で失敗したことも山のようにある。
そんな悩みに囚われることは意味のないことだとはわかっていても、どうしようもないことも多い。

そして、そんな悩みは他人と共有しづらいので、ズルズルと泥沼にはまってしまう。
そうした泥沼から抜けだして、自分のパフォーマンスを最大化することを本書は狙っている。
自分のパフォーマンスの最大値を向上させるための自己啓発書ではなく、自分の持っているものを100%出しきるための自己啓発書だ。


自己啓発書の古典と言われるだけあって、中身で書かれていることは有用だし、良心的。
実績もあるので、安定して進めることができる。
が、意地悪な見方をすると、「悩みの解消」というテーマの選定が素晴らしかったので、本書は自己啓発書の古典としての地位を獲得できたとも言える。

人間って、弱っているときに適切なアドバイスを受けたり、優しくされたりしたらその人にハマってしまうことがよくあるでしょ。古典的な小説では、弱っているときに優しくされた人が結婚相手として描かれることが多いのがその典型。
そういう人間の性質に、本書のアドバイスはぴったりしていたのだと思う。
故意か狙ってやったのかは知らないが、そうした条件が重なって、本書は古典・バイブルといった扱いになっているのだろう。

少しひねくれた見方をしてしまったが、中身は素晴らしく、類書の自己啓発本でイチイチ感動しないためにも、一読の価値はある。
本当にどん底に落ちてからでは本書を読もうという気にならないだろうから、予防的に読んでおくのがオススメ。
新入社員などは、これから落ち込むことが多いだろうから、就職が決まったらまず読んでみるといいのではないだろうか。


☆☆☆☆★(☆4つ半)

他のBlogの反応はこちら。
http://twilightapeman.at.webry.info/201110/article_2.html
http://yume-jitsugen.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-6520.html
http://blog.goo.ne.jp/moeka-haruka-hatue/e/82e982db1317b8356b823290c862bebb
http://tomokotn.blogspot.com/2011/04/blog-post_21.html
http://blog.sr-inada.jp/book/michi.html
http://d.hatena.ne.jp/Chakoando/20090924/1253806955
http://foo164.livedoor.biz/archives/50658062.html
いろいろな人が絶賛中。
時の流れを生き残った本なので、中身は間違いない。
あとは、それをどう活用するか?私は予防接種的に使うのが一番いいと思います。






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