小説部分が残念:会社再生ガール [小説]
なにかと残念な一冊。
本書を読めば山田真哉の凄さがよくわかる。
本書は、会社再生についてストーリー仕立てでわかりやすく描いた一冊。
狙いはわかるのだが、本書の問題は非常に中途半端な出来であるところ。
「よくわかる税法入門 第5版-税理士・春香のゼミナール」のようにすぐに現場やアカデミックで使えるほど正確かつ深い知識が書かれているわけではないし、「女子大生会計士の事件簿」に比べると面白さが足りない。
目指す路線としては後者の面白くてちょっとだけ役に立つという作りのはずなのだが、最後までグイグイと読ませるまでには至っていない。
事例としては比較的単純な事例なのに一冊の本にしてしまったので、ストーリーが薄まっているように感じられ、間延びしてしまったというのが私の印象だ。
どういう人にお薦めできるかはなかなか思いつかないが、会社再生に関わることになったけど、全く何も知らないし、興味も持てないという人がいたら第一歩としては使えるかもしれない。
☆☆(☆2つ)
他のBlogの反応はこちら。
と思ったのだが、amazonでキャンペーンをやったらしく、物売りを目的にしたあまり読んでいないと思える当たり障りのないエントリが多かったので、他のエントリの紹介は省略。
ゴミエントリを増やすこのキャンペーンは役に立ったのだろうか……。
著者はコンサルグループの代表らしい。マーケティング的には小説仕立てが正解なのかもしれないが、個人的には人生訓含みでビジネス書形式にしたほうが、読める本になったような気がする。
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