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被害妄想の人は読まないでください:プロパガンダ[新版] [社会]


プロパガンダ[新版]

プロパガンダ[新版]

  • 作者: エドワード・バーネイズ
  • 出版社/メーカー: 成甲書房
  • 発売日: 2010/10/05
  • メディア: 単行本



自分の考えに自身が持てなくなってくる一冊
本書は、企業・政治家に対して、大衆を洗脳する手法としての”プロパガンダ”を解説している。
本書に書かれている内容を読むと、自分の考えは誰かに操られたものではないかと思えてくる。

【目次】
[訳者まえがき]中田安彦
[第1章]大衆をコントロールする
[第2章]新しいプロパガンダの誕生
[第3章]新しいプロパガンディストたち
[第4章]心理学を応用したプロパガンダ
[第5章]巨大化する企業と大衆の関係
[第6章]プロパガンダと政治家のリーダーシップ
[第7章]女性たちもプロパガンダを使って団結する
[第8章]教師や学校だってプロパガンダを行なうべきだ
[第9章]社会福祉事業におけるプロパガンダ
[第10章]芸術と現代ビジネスとプロパガンダ
[第11章]プロパガンダのメカニズム―どのように伝わるのか?
[訳者解説]中田安彦



プロパガンダとはよく使われる用語だが、その実態はイメージしにくい。
そして、現実のプロパガンダは、多くの人が考えるよりも強烈だ。

世の中には、大衆(=不特定多数)の思考・好みを操ろうと考えている人が数多く存在し、そうした人々は優秀な人を総動員して、あらゆる手段を使って目的を達成しようとする。
その背景には、企業活動も政治も大衆の思考を操ることによってしか成績を挙げられない現状がある

例えば、日本にモノが少なく、家電製品を作れば売れていった松下幸之助の時代とは異なり、現在では優れた製品を安く作るだけでは売ることは出来ない。
大衆の思考・好みを左右して、忠誠心の高いユーザを作り出す必要がある。

政治も同じ。
自民党しか選択しがなかった時代とは異なり、選択しが多い現在では、有権者を繋ぎ止めて実行した政策を完遂するための時間をかせぐ必要がある。

ここで例に上げたように、本書の考え方は現在でも十分に通用する。
むしろ、現在にいたってより本書の内容がどんな人にでもはっきりと理解できるようになったと言っていいだろう。

下手なホラーよりも怖い本なのだが、世の中にあふれるプロパガンダを認識するためにはぜひ読んでみて欲しい。

☆☆☆(☆3つ)

他のBlogの反応はこちら。
http://unlearned-superficial-knowledge.blogspot.jp/2012/11/blog-post.html
http://e-hey.seesaa.net/article/196144518.html
http://zutsuki.blog.so-net.ne.jp/2010-10-05
http://blog.goo.ne.jp/mxd00665/e/2216b754e558a42c5e55369d248db21f

本書は今でも十分に使える内容なのだが、現実は更に先の段階に進んでいるように思える。
プロパガンダ同士が衝突して、中和されているような減少も現実には見受けられる。
原子力発電問題然り、TPP然り……。
賛成派と反対派両方がプロパガンダを繰り広げた場合どうなるのか?これは本書の時代にはなかったテーマなのでしょう。






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