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選挙に行く気をなくします:日本の論点 [社会]


日本の論点

日本の論点

  • 作者: 大前 研一
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2013/10/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



大前研一の政策提言集。
筆者の基本トーンは、日本を豊かな国にする。ということ。
今一番日本で求められている政策でありながら、一番理解されない政策である。

【目次】
「日本病」克服の唯一のカギとは?
 あえぐ日本の今と明日を徹底討論(ジャック・アタリVS大前研一)
ケインズ以降のマクロ経済理論はもはや通用しない
 小さな楽しいアイデアをたくさん積み重ねて国民心理を盛り上げろ
今、世界で本当に隆盛を極めている「クオリティ国家10」を見てこい
 スイス、デンマーク、フィンランド、シガポール等々
アベノミクスよりすごい景気対策がある
 「お金を使ったら人生は豊かになるし、子供や孫からも感謝される」という方向へ
下請けなのに、なぜ台湾企業は強いのか?
 中国語、英語、日本語の三カ国語を操り世界のマーケットに通じている
新しい「日本のお家芸」を探せ!
 アメリカと同じパターンで、日本も構造的な貿易赤字国になる可能性は非常に高い
世界の滞在型旅行業は自動車産業より市場規模が大きい
 違和感だらけの「一泊二食付き」から脱却し、「滞在する」発想を持て
「ヒット商品」が出ない本当の理由
 今、一番まともな生活をしているのは高校時代に成績が悪かったタイプ
なぜ日本人は、かくも覇気がなくなったのか?
 諸悪の根源は「競争させない教育」にある
「TPP農業問題」を解決するただ一つの道
 日本の企業や若い世代は、世界の農業最適地に飛び出せ〔ほか〕


本書を読めば分かるのだが、筆者の政治家を評価する軸はたった一つ。
国民(や地域住民)を豊かにしたかどうか?という一点だ。
そして、筆者が評価する政治家はゼロ。つまり、日本国民を豊かにすることができた政治家はここ20年ぐらいは存在しないということだ。

誰もが知っている事実だが、その事実はあまりにも重たい。

筆者は徳俵に足がかかった現在の日本の状況から、少しでも押し戻すことが出来るための政策として、本書にあげているような内容をずっと主張し続けている。
だが、筆者が東京都知事選挙で落選したことからも分かるように、筆者の主張は日本で受け入れられる環境にはないだろう。
日本は歴史的に破綻しないと現実を直視しない国なので、国破れた状態になってはじめて筆者の提言が評価されるものだと思っている。

と、ある意味虚しい努力を長年続けている筆者だが、主張自体は至極まとも。
特に、国民を豊かにしてこその政治家であるというその考えは今の日本でもっともっと浸透して欲しい考え方だ。

筆者の観点では落第の候補しか居ないので、今回の衆議院議員選挙を考える材料にはならないが、日本の将来を考えるための材料にはなる一冊だろう。

☆☆☆☆(☆四つ)

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