ジェンダー論の雰囲気に触れる:お笑いジェンダー論 [社会]
タイトルと違って、笑いを取りに行ってる文書ではない。
ややくだけた講義録というのが妥当な紹介文だろう。
10年以上前の本なので、例えはえらく古いのだが、自然科学のように日進月歩という世界ではないので、筆者の言いたいことは違和感なく理解できる。
【目次】
1 お笑いジェンダー論
2 ジェンダー随笑録
3 セックスワーク論―売春は禁止できない
4 主婦保護撤廃論
脱・専業主婦時代の家族政策―家族の戦後体制を越えて、主婦の階層的位置
ジェンダー論を研究している学者の講義録。
正直、ジェンダー論と言うと古臭い議論のように感じられるのだが、その時時でトピックはあるし、学問だけあってしっかりと考えられている。
そういう意味では見なおしたのだが、日本の文系の常で、他の学問分野との交流はやはりやや弱い感じを受ける。
本書でもセックスワーク論や専業主婦保護撤廃と言った議論が出てくるのだから、経済学・政治学と合わせて議論されているとなお良かったと思える
(専門分野では議論されているのだが、一般向け書籍ということでカットされた可能性はある)
正直、かなり古い本なので内容の是非を今問うのは意味が無い。
ジェンダーという学問の雰囲気を手がつに掴みたい人におすすめだ。
タグ:瀬地山角
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