江戸時代の筋悪プロジェクト:江戸の小判ゲーム [歴史]
ゲーム理論を元に江戸時代の徳政令(正しくは棄捐令)と貨幣改鋳について考察しようとした一冊。
正直なところ、ゲーム理論関連の説明はイマイチだけどプロジェクトX的に松平定信の政策を追っていく部分は面白い。
周りは馬鹿ばっかり。では、自分は?:ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒 [歴史]
ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒 (講談社プラスアルファ新書)
- 作者: 適菜 収
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/04/20
- メディア: 新書
「ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体」の続編。
言いたいこと、主な主張は変わっていない。テイストが違うので好きな方を読めばいいだろう。
私は、本書の方が比較的無駄な煽りが少なくて読みやすいように感じた。
江戸時代の経済活動を垣間見る:江戸のお金の物語 [歴史]
人間を夢中にさせる白い粉:砂糖の世界史 [歴史]
「プエルトリコ」というボードゲームを知っているだろうか。
中米の島を舞台に、インディゴ・砂糖・珈琲などのプランテーションを作って島を発展させることをテーマにした非常に面白いボードゲームだ。
ところが、そうした砂糖のプランテーションには黒人奴隷が付き物だった。
このように、砂糖を切り口に、大航海時代以降の世界史を描いたのが、本書である。
中国の盗賊王朝:中国の大盗賊・完全版 [歴史]
歴史ファンにも読み応えたっぷり:「三国志」最高のリーダーは誰か [歴史]
タイトルと出版社から、以前にエントリを書いた「三国志で学ぶランチェスターの法則」と同じように、三国志は引用例だけのビジネス書だと思っていたが、意外と歴史に詳しくてびっくりした。
著者は中国古代史の学者らしい。
そういう本なので、歴史好き向けであり、ビジネス書向けではない点には注意が必要だろう。
グローバリゼーションには抗えない:華麗なる交易 ― 貿易は世界をどう変えたか [歴史]
古代ギリシア・ローマの時代から現代までの交易を描いた一冊。
通勤時間に読むと1週間以上かかるボリュームの多い本なのだが、読んでいて飽きたり、投げ出したくなったりすることのない非常に良質な一冊。
「銃・病原菌・鉄―1万3000年にわたる人類史の謎」が人類の移動と文明の進化をテーマにしていたのに対し、本書は同じぐらいのスケールで交易をテーマに描ききっている。